付加断熱材とタイベックの関係

以前にもお問い合わせに答える形で、付加断熱材とタイベック(透湿防水シート)の位置関係を話したことがありますが、写真をもって改めて説明させていただきます。

柱と柱の間にグラスウールが入り次にその外側にフェノール系の付加断熱材を貼ります。ピンク色のものがそれですが、そしてその外側、即ち一番外側にタイベックを貼ります。

タイベックは壁内の湿気を外に逃がしてやるのが役目ですから、ここがベストではなく、ここ(一番外側)に貼るのが鉄則ということになります。

他社で時々見かけるのですが、もしも、グラスウールと付加断熱材の間にタイベックが来るとなると、結露等の湿気は逃げ道を失い、壁内で悪さをするであろうと思われます。

壁内の湿気の結露の逃がし方は、家の寿命を左右する重要な手法ですので、よくよく勉強されてください!これから家を建てる方は!

↓タイベックを貼り終わると外壁を張っていきます。

H30.5.18

綺麗に見えることが大切です

当社のグラスウール充填後の画像です。綺麗に見えますよね。グラスウールは隙間なく入れることがその性能を発揮するうえで重要な要素になります。隙間なくまた平滑に入れることでこのように綺麗に仕上がるのです。

手前味噌で恐れ入るのですが、当社の大工さんは本当に綺麗に充填しますね~。

H30.4.20

長期優良住宅仕様ですよ~の嘘

長期優良住宅に対するよくある問い合わせの中で、一番多いのが「長期優良住宅仕様ですから(認定を取らなくても)大丈夫ですよ~」と他社に説明されたのですが…という問い合わせです。

もちろんこれは間違いであり嘘に他なりません。こうした説明をするビルダーさんは「耐震性能において壁量を1.5倍(建築基準法の必要壁量(地震の揺れに対抗しようとする壁のこと)の1.5倍の壁の強さ持っている)にしているから、耐震等級3と同等なので大丈夫」という考えを持っているようです。しかし、これは知識不足にからくる間違いです。長期優良住宅や性能評価をしたことのない工務店さんが陥りがちな間違いです。

耐震等級3は確かに壁量が1.5倍以上であることが求められます。しかし、加えて水平構面の耐震性能(2階の床の地震に対する強さ)も評価されて初めて「3」が認定されるのです。ここを知らないビルダーさんが「(壁量を1.5倍にしているから)長期優良住宅と同等仕様ですから大丈夫ですよ~」と言うのです。

下の動画をご覧ください。これは同じ壁量を持っているけれども水平構面の設計がされているものとされていないものの比較です。説明の余地はありません。住むならどっちがいいですか?

長期優良住宅の認定があって初めて長期優良住宅は長期優良住宅になるのです。

H30.4.6

暖かい空気は上昇する←熱の常識

一年程前に他社で新築されたという方から「基礎断熱だから暖かいと説明されたのですが寒いです。なぜでしょうか?」との相談が寄せられました。今年は寒いせいか、こうした相談が最近数件寄せられました。建ててもらった工務店さんに相談したが解決をみないとのことです…

状況は、基礎の外側に60mm位の断熱材が貼ってあって底面には断熱材が貼ってない、小屋裏にエアコンが一台ある、とのことでした。夏の冷房時期は問題ないのですが、「冬はエアコンを30℃にしても寒い」とのことです。地域は記されたいませんでした。

1.先ずは地域性から…

南北に長い日本、ここは抜きにしては説明できません。南と北では気候が大きく異なるからです。

こうした小屋裏や2階にエアコンを置くシステムは関東以南の温暖な地域によくあり、これはまさしく冷房主体の関東から西日本の温暖な地域の考え方になります。冷たい空気は重いため下降します。よってエアコンを小屋裏や2階に置と自然に冷たい空気が降下して家全体を容易に冷やすことができます。一方冬季はエアコンから発した上昇しようとする暖かい空気をダクトを通して1階床下まで強制的に下げるという非効率な方法を取ることになりますが、それでも日照のある温暖な地域であれば、なんとか家は温まるでしょう。このシステムは7年前に現に九州宮崎まで見学に行ったことがあり、夏の冷房時期重視のもので岩手には到底合わないものと判断できました。

熱の常識として、暖かい空気は軽いので上昇しますし、冷たい空気は重いので下降します。よって、これに従えば効率のいい省力化したシステムになるです。もしもご相談者が寒冷地域にお住まいなのであれば、冬の暖房時期を重視しなければなりませんので、その家のシステムはこの「熱の常識に逆らう」ことになり、エアコンからから発した上昇しようとする暖かい空気をダクトを通して1階床下まで強制的に下げなければなりません。するとエアコンはフル回転することになります。熱効率が悪いため、電気代は相当にかさむことになると予想できます。

従って、寒冷地で「(基礎断熱で)エアコン一台で」をやるときは、エアコンは床下に入れるのがベストということになるのです。このシステムは「西方設計」や「オーガニックスタジオ新潟」がそれで有名ですね。

床下にエアコンを入れるとダクトを通すことなく暖かい空気が直接床裏を温めるため、床面が暖かくなり床暖房と同じ効果が得られます。韓国のオンドルと一緒ですね。「頭寒足熱」という健康の原則にも従うことになり、居心地のいい家に自然になるのです。

↓当社では床下にエアコンを入れます(奥州S様邸)

2.基礎断熱の断熱について…

おおむね冬季でも日照のある温暖な地域であれば、基礎の外側に60mmの断熱材、底面にはなしで暖かい家になるのではないかと思います。

しかしここ岩手、寒冷地ではその厚さでは到底足りません。当社が基礎断熱を行うときは、断熱材の種類にもよりますが、基礎の外側内側合わて120mm以上、底面は50mm以上にしています。というよりこの数値は「長期優良住宅にするための基準」なので、これに従っているのです。

↓底面の全面に50mmの断熱材を敷いています(奥州S様邸)

↓基礎立ち上がり外側120mm+内側40mm=合計160mm(奥州S様邸)長期優良住宅の基準以上(※1)の厚さにしました

3.まとめ

温暖地域→エアコンは小屋裏や2階→冷房主体の考え(例えば静岡、広島、高知)

寒冷地域→エアコンは床下→暖房主体の考え(例えば岩手、青森)

どちらを取るか…ですね!冷静に考えてみてください!

※1 当社では、長期優良住宅の基準を住宅の性能の最近基準として捉えています。

H30.2.23

 

耐震等級3を取るために→長期優良住宅のススメ

昨年の秋、このブログで地震に強い家を建てるにために「長期優良認定住宅にするのがいい」と書きました。

なぜか…それは長期優良住宅にすると耐震等級3を容易に取ることが可能だからです。そしてなぜに耐震等級3をススメるのかというと、熊本地震でのその耐震性能が数値で実証されたからです。京都大学 生存圏研究所 教授 五十田 博氏の調査では、耐震等級3の87.5%もの住宅がなんと無被害だったのです。あの未曾有の巨大地震の中で耐震等級3の家は約9割が被害無し(ゼロ)だったことが証明されているのです。

家は生命と財産を守るもの(※1)です。逆に言えば家は生命と財産を奪うことがあるものなのです。ならばこれから建てる我が家を耐震等級3しない手はないのです。

詳しくはこのパンフレットをご覧ください。必ず耐震等級3の家にしようと思うはずです。家は一生に一度の買い物ですので、ここは熟慮するべき点なのです。

そして長期優良住宅の実績136棟(H30.2.17現在)の当社を訪れてください。きっと長期優良住宅にすべき納得のいく話が聞けるはずです。

 

※耐震等級3は性能評価制度と長期優良住宅の二つの方法で取得することが可能ですが、長期優良住宅の方が容易に取得することができます。

※1「建築基準法」第1条に記されています。

H30.2.17

地盤の耐力が不安な方へ→三位一体設計へ

家を建てるとき、その土地が地震に強いのかまた地盤沈下しないのか…不安は付き物ですよね。熊本地震以来、地盤の耐力に関する相談が多く寄せられています

地盤調査の結果、その土地(地盤)に耐力が不足していると判断された場合、一般に杭を支持層(耐力のある深い層)まで打ち込み基礎を支える工事を行います。これを「柱状改良」といいます。

多くのビルダーさんでは、経験値のみに頼りその杭の位置を決め打っています(一般には均等間隔に打つ)。ところが、建物は均一な荷重で地盤に接していませんし、それを受ける地盤もまた均一な耐力を持ってはいません。二階の載り方、瓦屋根、太陽光のあるなし、柱の位置などの諸条件で、地盤への荷重も平面の中で異なってくるのです。

こうした事実から、当社では、これらの条件を考慮して軸力(柱が基礎を押す力)を計算し、基礎の形状を設計し、そして杭を打つ位置を決めています。すなわち上物(建物)・基礎・杭の三位一体設計を行っているのです。従って杭の打つ位置は均等間隔になることはありません。

この設計は当社一社ではなく、こうしたことを専門とする業者(㈱ソイルペディア)さんと協力しながら行っています。下の画像は昨年宮古市内でそれを実践したときの様子です。

簡単にいうと、家のどこに大きな荷重が掛かるかを調べ、そこを重点的に補強するということが趣旨になります。「数打ちゃ当たる」では決してないのです。岩手県内では、私が知る限り、こうした三位一体設計を行うのは当社のみです。

地盤の耐力に不安な方、是非相談ください。家は生命と財産を守るものですから熟慮による熟慮が必要です

下の二枚の画像をご覧ください。杭頭が等間隔ではなくバラバラです。他のビルダーさんですと、ほぼ等間隔できれいに並んでいます。

H30.1.18

タイベックにもいろいろあるんです

透湿防水シートを総称して「タイベック」と一般に呼ばれていますが、実はタイベックは米国デュポン社が出している商品の名称であることをご存知でしょうか。
ですので、タイベック以外をタイベックと呼ぶのは間違いです。まあまあ呼び方はともかくととして、透湿防水シートはタイベック以外に世にはたくさんあることを覚えてください。
大切なことはその中で「タイベック」が一番性能がいいということです。透湿防水シートは、木材と断熱材の中の水分を外気に放出することが第一の求められる性能で、第二に求められる性能はその第一の性能の持続性です。今後50年家を水分から守るのですから、その性能の持続性は重要な要素です。
これら二つの性能を考慮すると「タイベック」に行き着きます。水分を通す量、性能の持続性もナンバーワンであるのです。よって、当社ではタイベックを採用しています。このことについては、同社HPに詳しく載っていますので、是非行ってみてくださいね。
「水分を出すことそんなに大事なの?」って聞こえてきますが、湿度の高い日本ではとてもとても重要です。これについては長くなるので、来社いただくかメールで問い合わせください。

↓表面に「この家はデュポン タイベックを使用しています」と印刷がされています。これは「他社の透湿防水シートと一緒にしないでね!」というデュポン社のアピールなのです。

H30.1.11